
カーブはベジェ曲線とクリックで描画する簡易カーブからなります。
簡易カーブは、クリックのみで平易に描けますが「X」「Y」などの描画要素を指定することは出来ません。ここでは簡易カーブから説明します。
図1にあるclickCurveを選択します。選択すると、描画方法が「Click」に指定されます。その為、描画方法を選択しなくても描画する事が
可能です。(クリック以外を指定しても無効になります。)
clickCurveは最初のカーブのみ3クリックを必要とし、それ以降のカーブでは2クリクックで描画されます(図2)。曲線は、クリックした位置
を繋げていくように描画されていきます。尚、図は見やすいように、図形の「「塗り」をOFFにしています。
次にベジェ曲線の説明に移りたいと思います。図3にあるベジェ曲線ボタンを選択します。すると、描画方法のステータスである[Action]
欄
にDrag & Text と表示されていると思います。これは、ドラッグとテキストを併用して描画出来ることを意味しています。例えば、テキストの
「X」・「Y」欄で描画位置を指定して実行した後に、続けてドラッグして描いていく事が可能ということです。
又、先のClickCurveと同様に描画方法が自動的に選択されるので、既に描画可能の状態になっています。(図3)
ドラッグしてみます。小さな四角形が両端に、円が中央にある線が表示されましたが、まだカーブになっていません。
続けて少し離れた位置で、ドラッグ
を実行すると曲線が描かれました。さらに続けると、2つ目の曲線が描画できました。(図4)
曲線は図5の線1と線2の間や、線3と線4の間に表示されます。最初にドラッグしてつくられた線0と線1は、ドラッグした方向である線1から
曲線が表示されています。しかし、2番目のドラッグでつくられた線2線3は、進行方向とは逆の線2から曲線が表示されます。
これは、線3は次の曲線を描画した場合に利用される線になるので線1からの曲線では用いられないという事を表しています。それ故、次の
曲線では線3と線4が使われています。
この線1や線2は、描画中であっても向きや長さを変えて、曲線を変化させることも出来ます。
図6の方向変換のボタンを押下します。同じボタンが下の方にもありますが、これは描画終了後の編集時に用いるボタンなので、描画中には
用いません。押下してONの状態になると茶色に変わります。
描画中に方向変換をONにすると、通常の描画が一旦停止するので新たな曲線自体はつくれない状態になります。
線1や線2を変化させるには、 線1や線2の位置にある小さな四角形をドラッグします。ドラッグが有効になると、四角の中が青色に塗りつぶさ
れます。図7は、線2の端の四角形をドラッグして最初の曲線を変化させました。
ここで一旦方向変換をOFFにして、通常の描画処理をした
のが図8です。
先程は、既に曲線の描画に用いられている線2を変化させました。
線5のように、まだ曲線が描かれていない線を変化させると、次の曲線
に影響を与えます。
図9では、線5の向きを下向きから上向きに変たので、3回目のドラッグが下向きでも図9の様に上向きに曲線が描かれます。
又、上向きに
ドラッグを実行したのが図10です。
線1や線2などは、描画中でも消去する事が出来ます。それに伴い曲線自体も消失します。
図11のような状態で「消去ボタン」を押下します。線4,5とその部分の曲線が消去されました。ここから再びドラッグすると、線2,3に続いて再び
曲線が描画されました。(図12)
それでは次に、テキストで描画する場合について説明したいと思います。
図13のテキスト項目の上段にある「X」・「Y」・「Radius」・「Angle」が、線1などの設定値で、下段にある「Radius2」「Angle2」は、方向変換に必要
な値となります。前述の三角形の場合と等しく、「X」・「Y」・「Radius」・「Angle」が有効になっていると、「Radius2」「Angle2」の値は入力されてい
ても無効になり、特に考慮されません。その為、方向変換を実行する場合には、「X」「Y」などの値を数字以外の文字や空白にして無効にする
必要があります。
図13の設定値で実行したのが図14です。
「X」「Y」は描画開始位置です。長さが「Radius」で、「Angle」はその角度になります。
ドラッグした場合に例えると、(150,400)の位置から30°の方向に100だけドラッグした事になります。尚、角度の+-の進行方向は図14のA図
のようになります。
続けて「Y」を300に「Angle」を-140にして線2、3をつくります。(図15)
ここで線3の方向変換を行います。
図16のように、「Y」などの値に数字以外の文字を入力して、新たな線の作成を無効にしてから「Radius2」を100、「Angle2」を140の設定で
方向変換します。「Radius2」は線3の長さ、「Angle2」が線3の角度になります。(図16)
さらに続けて線4,5を作成すると、ハートマークが描画できました。
「End」ボタンで確定すると線は消去されます。(図17)
又、ベジェ曲線はテキストとドラッグを併用可能なので、終了せずに追加でドラッグしたのが図17です。